東市・西市(読み)ひがしのいち・にしのいち

百科事典マイペディア 「東市・西市」の意味・わかりやすい解説

東市・西市【ひがしのいち・にしのいち】

日本古代の都城に付設された官設の市。藤原京では市を置き市司(いちのつかさ)が統括したが,東・西にあったかは不詳。平城京では左京(さきょう)八条三坊に東市右京(うきょう)八条二坊に西市が置かれ,以降は遷都に伴い東西市も移された。平安京では早くに右京が衰微したため西市も衰えたが,東市は鎌倉時代まで存続

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