東染村(読み)ひがしぞめむら

日本歴史地名大系 「東染村」の解説

東染村
ひがしぞめむら

[現在地名]水府村東染

東金砂ひがしかなさ山の東の明神みようじんに源を発するそめ(山田川支流)流域の村。北は天下野けがの村。染川に沿って道路が走り、村の中央の山下やました細田ほそだ(現里美村上深荻)と結ぶ道が分岐する。

「新編常陸国誌」の東染村の項に「旧東中西染合テ曾目村ト云(中略)中世曾目氏アリ、即此地ヨリ起ル」とあり、中世には染(曾目)村の一部で上染かみそめ(曾目)とも称した。「佐竹大系纂」(佐竹寺蔵)によると、明応九年(一五〇〇)山入氏義に追われた佐竹義舜が東金砂山の東清とうせい寺にのがれた際「滑川父子自身テ忍ンテ兵粮ヲ運ンテ忠ヲ尽シ、上曾目高倉深置(深荻)ノ百姓ヲ語ラヒ三年ノ粮米ヲ運送ス」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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