山形県中央東部の市。1958年市制。人口4万6414(2010)。山形盆地の北東部に位置し,東は奥羽山脈,西は乱川(みだれがわ)扇状地の北半を占める。埋没条里遺構など古代遺跡が多い。中世には小田島荘が開かれ,現在の中心地東根に城郭も築かれた。近世に入り乱川扇状地の扇央部や扇頂部で新田開発が進み,タバコなど商品作物栽培の盛んな農業地帯となった。現在は伝統のタバコ生産のほかにリンゴ,サクランボなどの果樹栽培や養鱒業が行われる。近年は山形空港に隣接する臨空工業団地や大森工業団地への工場誘致が進み,県内3位(1995)の出荷額をあげている。市街地の北部に,1910年灌漑用井戸掘削中に温泉が湧出して発展した東根温泉(含硫化水素・ボウ硝弱食塩泉,56~61℃)があり閑静な温泉街をなす。南部の神町(じんまち)には陸上自衛隊第6師団司令部がある。東根城跡(現,東根小学校)には樹齢500年を超す大ケヤキ(天)がある。JR奥羽本線と国道13号線が南北に縦断し,48号線が仙台へ通じる。山形新幹線(奥羽本線)のさくらんぼ東根駅と東北中央自動車道のインターチェンジがある。
執筆者:中川 重
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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