東流斎馬琴(1世)(読み)とうりゅうさいばきん[いっせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東流斎馬琴(1世)」の意味・わかりやすい解説

東流斎馬琴(1世)
とうりゅうさいばきん[いっせい]

講談師。本名吉田常吉。神田版木屋の子とも,備前浪人ともいわれる。棒読みを主としていた講談を,男は男の声で,女は女の声で,また身振りも加えて写実的なものとし,読本の類も取入れたりして大衆化成功滝沢馬琴を尊敬して馬琴を名のる。大坂で没。なお,東流斎馬琴名跡は2世までで,3世以降は宝井姓を名のった。

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