東湖八坂神社(読み)とうこやさかじんじや

日本歴史地名大系 「東湖八坂神社」の解説

東湖八坂神社
とうこやさかじんじや

[現在地名]天王町天王 天王

船越ふなこし水道東岸に位置し、欅の大木に囲まれる。境内には康永四年(一三四五)銘の板碑がある。祭神素盞嗚尊。旧県社。

宝永元年(一七〇四)の「覚」(国典類抄)に「舟越天王」とあり、天保三年(一八三二)の牛頭天王御祭式目録には「牛頭天王」、嘉永期(一八四八―五四)の「絹篩」には「牛頭天王宮」、年次不詳の秋田郡村々神社調(秋田県庁蔵)には「天王堂」とある。明治に至り、東湖神社、東湖八坂社と社名を改め、のち現社名となる。

秋田風土記」に「天王社 上の御普請なり 祭礼料壱石五斗、下三郡、川辺・秋田・山本配免許。出羽郡司小野良実建之、素盞尊を勧請、尊の御衣、宝刀と云、元トウコノ宮、後又杉の宮云、其後今の所ニ遷す」とあるが、縁起では坂上田村麻呂の勧請とも伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「東湖八坂神社」の解説

東湖八坂神社

秋田県潟上市にある神社。旧県社。祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)。神事「東湖八坂神社の統人行事」は国の重要無形民俗文化財指定

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の東湖八坂神社の言及

【天王[町]】より

…八郎潟の南に位置し,男鹿半島と本土を結ぶ陸繫砂州の天王砂丘上にある。町名は牛頭(ごず)天王社(現,東湖八坂神社)にちなむ。船越水道をはさんで船越(現,男鹿市)と相対する天王は,船川街道の船待場として栄えたが,1898年八竜橋が開通,1913年船川線(現,男鹿線)の開通により二田(ふただ)駅が設置され,中心は二田に移った。…

※「東湖八坂神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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