東金子窯跡群(読み)ひがしかねこようせきぐん

日本歴史地名大系 「東金子窯跡群」の解説

東金子窯跡群
ひがしかねこようせきぐん

[現在地名]入間市小谷田・上小谷田・新久・仏子・花ノ木・上谷ヶ貫

秩父山地から東へ舌状に突出した標高一八〇メートルの加治かじ丘陵にある窯跡の総称。東西四キロ・南北二キロの範囲に分布し、丘陵に湾入する六つの谷戸を中心とした斜面に二〇支群、丘陵の北または南側の台地緩斜面に二支群が確認されている。窯の繰業年代は八世紀後半から九世紀末頃であるが、九世紀中頃に最盛期を迎えている。小谷田こやた谷津池やついけ(八津池)窯跡は昭和二六年(一九五一)・同三八年・同四一年に半地下式窯跡三、トンネル式窯跡二、地上式窯跡二、工房跡一、竪穴住居跡一が発掘調査された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報