松の浮根（読み）まつのうきね

精選版 日本国語大辞典

まつ【松】 の 浮根(うきね)

地表に露呈している松の根。「松」を「待つ」に、「浮根」を「憂寝」にかけて、待つ恋人との憂き契りの意をこめる。

※拾遺（1005‐07頃か）恋二・七四三「かたしきの松のうきねと忍びしはさればよ遂に顕はれにけり〈よみ人しらず〉」

出典　精選版 日本国語大辞典