松尾池(読み)まつおいけ

日本歴史地名大系 「松尾池」の解説

松尾池
まつおいけ

[現在地名]高松市西植田

春日かすが川支流葛谷かずらたに川を水源として築かれた溜池。堤高一八・七メートル、堤長四二三メートル、満水面積二三・五ヘクタール、池の周囲二・五キロ、貯水量一三八万二〇〇〇トン、灌漑面積一一〇八ヘクタール。植田うえた四ヵ池の一つで、正保年間(一六四四―四八)荒地山地開墾が進み水が不足したのと、承応三年(一六五四)・寛文八年(一六六八)旱魃で大きな被害が出たのが契機となって同一一年一一月に高松藩営事業として着工され、翌一二年七月に完成したと伝える。「讃岐国名勝図会」には堤台五〇間・上の広さ五間・長さ一〇〇間とある。池泉合符録によると神内じんない池と合せて水掛高九千五六五石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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