松山城[愛媛](読み)まつやまじょう[えひめ]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「松山城[愛媛]」の意味・わかりやすい解説

松山城[愛媛]
まつやまじょう[えひめ]

愛媛県松山市勝山に立つ平山城 (ひらやまじろ) 。勝山城,金亀城ともいわれる。慶長7 (1602) 年加藤嘉明によって築城が着手され,同 10年には5層の天守閣本丸,同 12年に三の丸が完成。寛永4 (27) 年嘉明が会津若松移封。次いで蒲生氏,寛永 12年からは松平 (久松) 氏の居城となり,同 19年には3層の天守に改修された。しかし,天明4 (1784) 年雷火のため天守閣が焼失。現存するものは安政1 (1854) 年に再建されたもの。その後も戦災などで一部を焼失したが,連立式城郭の代表的なものであった。

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