松崎郷(読み)まつざきごう

日本歴史地名大系 「松崎郷」の解説

松崎郷
まつざきごう

現松崎町松崎を遺称地とする中世の郷で、湊として栄えた。長禄三年(一四五九)一二月高師長の本領の一つとして「仁科庄内松崎郷」がみえ、勲功地とある(「高師長本領注文案」蜷川家文書)。永正一五年(一五一八)一〇月二一日松崎下まつざきしも(現伊那下神社)の船が同社禰宜九郎左衛門に安堵された(「為春書下」伊那下神社文書)。天文八年(一五三九)九月二六日松崎下社禰宜に小船請取が認められている(「定祐書下」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android