朝日日本歴史人物事典 「松村文次郎」の解説
松村文次郎
生年:天保10.3.2(1839.4.15)
明治期の民権家,政党政治家。越後国刈羽郡柏崎町(新潟県柏崎市)に出生。漢学を学ぶ。明治12(1879)年新潟県会議員に当選,同時に初代県会議長に就任。15年刈羽郡自由党結成。同年北辰自由党に参加。翌16年には星亨,新井章吾らと共に自由党常議員に選出される。大同団結運動期には鈴木昌司,西潟為蔵,山際七司らと共に越佐同盟会を結成(1889),その評議員となる。第1,2回の総選挙に当選。しかし第3,4回と連続して落選し,政界の第一線からは退いた。柏崎活版印刷会社社長となる(1882)など,実業界にも足跡を残している。
(村瀬信一)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報