松陰・松影(読み)まつかげ

精選版 日本国語大辞典 「松陰・松影」の意味・読み・例文・類語

まつ‐かげ【松陰・松影】

〘名〙
① 松の木がおおっている所。松の木の下陰
万葉(8C後)二〇・四四六四「ほととぎすかけつつ君が麻都可気(マツカゲ)にひも解き放(さ)くる月近づきぬ」
水面などに映って見える松の木の姿。
玉葉(1312)賀・一〇五〇「松陰の映れる宿の池なれば水の緑も千世や澄むべき〈源俊頼〉」
③ 松の木が日光などをさえぎって、地上などにできる影。
※俳諧・文政句帖‐五年(1822)一一月「松影も氷りついたり壁の月」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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