枕言(読み)マクラゴト

デジタル大辞泉 「枕言」の意味・読み・例文・類語

まくら‐ごと【枕言】

いつも口ぐせのようにいう言葉
やまと言の葉をも、もろこしの詩をも、ただその筋をぞ、―にせさせ給ふ」〈桐壺
序詞。また、枕詞
「歌の―などといふは」〈落書露顕

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「枕言」の意味・読み・例文・類語

まくら‐ごと【枕言】

〘名〙
① 口ぐせのように、常にいいならわしていることば。また、常の話題。枕字。
源氏(1001‐14頃)桐壺「伊勢貫之によませ給へるやまと言の葉をも、もろこしの歌をも、唯その筋をぞまくらごとにせさせ給ふ」
② 序詞や枕詞のこと。
※落書露顕(1413頃)「又歌の枕言などと云は、たとへば、早と云事をよまんがために、岩きりとをし行水のとよみ」

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