林巨正(読み)りんきょせい(英語表記)(R)Im Kǒ-jǒng (Kkǒk-jǒng)

改訂新版 世界大百科事典 「林巨正」の意味・わかりやすい解説

林巨正 (りんきょせい)
(R)Im Kǒ-jǒng (Kkǒk-jǒng)
生没年:?-1562

朝鮮,李朝中期の民衆反乱の指導者。被差別民である白丁の出身。1559-62年,中央貴族や政府の圧制に抗し,手工業者,小商人,農民を組織して反乱を起こした。反乱地域は黄海道を中心とし京畿・平安・江原各道にも及んだ。反乱は鎮圧されたが,勲旧派(李朝功臣の末裔)から士林派(新進の儒学派)への政権移行(1565)を促進した。義賊として語りつがれ,小説に洪命熹作《林巨正》(1939)がある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android