デジタル大辞泉
「果て」の意味・読み・例文・類語
はて【果て】
1 果てること。終わること。また、物事の終わり。しまい。限り。すえ。「果てもない議論」「旅路の果て」
2 年月を経過したあとの状態。「なれの果て」「栄華の果て」
3 広い地域の極まるところ。いちばん端の所。「地の果て」「海の果て」
4 喪の終わり。四十九日の終わる日。また、一周忌。
「御―も、やうやう近うなり侍りにけり」〈源・幻〉
[類語]果てし・限り・きり・際限・結果
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
はたし‐て【果て】
〘副〙 (動詞「はたす(果)」の連用形に
接続助詞「て」が付いてできた語)
① 肯定表現に用いて、結果が予期した通りであることを強調する。
(イ) 思っていたごとく。案の定。
※大唐西域記巻十二平安中期点(950頃)「其の国に生れむと願す。果(ハタシテ)宿心を遂げて王子と為ること得つ」
(ロ) ついに。とうとう。
※白氏文集天永四年点(1113)三「
果然(ハタシテ)(〈別訓〉つひに)胡の寇燕より起る」
② 仮定表現に用いて、事態をあやぶみながらも想定する
気持を表わす。まことに。本当に。
③ 疑問表現に用いて、事態がはっきりしないことを強調する。いったい。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報