枯れ木も山の賑わい(読み)カレキモヤマノニギワイ

デジタル大辞泉 「枯れ木も山の賑わい」の意味・読み・例文・類語

やまにぎわい

枯れ木も山に風情を添えるのに役立つ意から》つまらないものでも、ないよりはましであることのたとえ。
[補説]文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、「つまらないものでも無いよりはまし」と、「人が集まればにぎやかになる」の、どちらの意味だと思うかを尋ねたところ、次のような結果が出た。
 平成16年度調査平成26年度調査
つまらないものでも無いよりはまし
本来の意味とされる)
38.6パーセント37.6パーセント
人が集まればにぎやかになる
(本来の意味ではない)
35.5パーセント47.2パーセント

[類語]餓鬼も人数にんじゅ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ことわざを知る辞典 「枯れ木も山の賑わい」の解説

枯れ木も山の賑わい

枯れた木でもたくさんあれば山がにぎやかになるように、どんな人間でも数の足しにはなる。人数が少ないよりは、少しでも人がいるほうがましだ。

[使用例] 「私みたいな、お婆ちゃんもやりますんか」「なんでもかめへんがな。枯れ木も山の賑わいや。ずらっと裸を並べて、ニカちゃんのど肝抜いたれ」[難波利三*てんのじ村|1984]

[解説] 「枯れ木」は勢いのないものや老いた者のたとえでもあります。内容は問わず、数さえそろえばにぎやかでよいの意味で用います。

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