枯色(読み)かれいろ

精選版 日本国語大辞典 「枯色」の意味・読み・例文・類語

かれ‐いろ【枯色】

〘名〙
① 草や木の葉の枯れはてた色。また、草木などの枯れはてた様子
※俳諧・曠野(1689)三「枯色は麦ばかり見る夏の哉〈生林〉」
② 襲(かさね)の色目の名。表が香(こう)色または黄色、裏は青色とする。冬用いる。
※堺本枕(10C終)六二「からきぬは、冬はあか色。夏はふたあひ。秋はかれいろ」

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色名がわかる辞典 「枯色」の解説

かれいろ【枯色】

色名一つ枯草色ともいう。冬枯れ草のような、くすんだ黄系統を表す伝統色黄色にやや赤みがかっている。冬に用いると、秋の名残を感じさせて風情がある。かつては暖かい冬の日に枯れた野原見物に行ったという。かさね色目いろめでは枯野という名称となり、表が黄色、裏は薄い

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