柏山寺(読み)はくさんじ

日本歴史地名大系 「柏山寺」の解説

柏山寺
はくさんじ

[現在地名]山形市薬師町二丁目

江戸時代城下町であったみや町にある。護国山と号し、天台宗。本尊阿弥陀如来。天平九年(七三七)聖武天皇の勅願により行基が建立した出羽国分寺と薬師堂と伝える。もとはさけ川左岸の薬師長嶺にあったとする説もあり、天正一三年(一五八五)最上義光鮭延さけのべ(現最上郡真室川町)の鮭延氏を降し、国分寺と柏山寺を山形に移したともいう。また斯波(最上)兼頼が山形入封の折庄内から移したともいわれる。最上氏時代城下絵図では城の北東方(鬼門)光明こうみよう寺・極楽寺とともに薬師・柏山寺が記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android