柚比村(読み)ゆいむら

日本歴史地名大系 「柚比村」の解説

柚比村
ゆいむら

[現在地名]多度町柚井ゆい

多度山の東南麓、多度川の北岸にあり、北は美濃国石津いしづ(現岐阜県海津郡)に接し、美濃街道による伊勢への入口であるとともに、多度神社への道の分岐点にもあたる。多度山東端には九基の円墳いちたに古墳群、一基の前方後円墳と二基の円墳の宇賀神社うがじんじや古墳群、長尾ながお一号・二号円墳、横山よこやま前方後円墳(全長二五メートル)がある。宇賀神社は字宇賀にあり、延喜式内社桑名郡一五座の一つ「宇賀神社」に比定される。


柚比村
ゆびむら

[現在地名]鳥栖市柚比町ゆびまち今町いままち

現鳥栖市の北部、丘陵・高位段丘が広く分布し、その間に本川ほんごう川流域の平地があり、集落は丘陵縁辺に立地する。近世は対馬藩領。文禄四年(一五九五)検地帳写(基養精細録)に「油比村」、慶長絵図に「油比村」、正保絵図に「柚比村」とある。枝村の荻野おぎの平原ひらばるはともに承応二年(一六五三)成立の新村である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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