柝(漢字)

普及版 字通 「柝(漢字)」の読み・字形・画数・意味


9画

(異体字)
20画

[字音] タク
[字訓] さく・ひらく・ひょうしぎ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は斥(せき)。斥に(たく)の声がある。斥の正形は。不自然な逆の状態を示し、柝とは木の裂けることをいう。〔説文〕六上に「(わか)つなり」とあり、木を両分する意。それで撃柝(げきたく)(拍子木)の意に用いる。撃柝の柝の正字は(たく)で、その声符は(たく)。〔説文〕に「夜行(めぐ)りてなり」とあり、拍子木をいう。〔左伝、哀七年〕「魯の柝、(ちゆ)に聞ゆ」とあり、遠くまで聞こえる音であった。はほとんど用例のない字である。

[訓義]
1. さく、ひらく。
2. ひょうしぎ、夜廻り

[古辞書の訓]
名義抄〕柝 サク・クダク・ヲル・カク・ヒサシ

[熟語]
柝居柝撃柝声柝封
[下接語]
哀柝・寒柝・関柝・金柝・撃柝・厳柝・鼓柝烽柝鳴柝夜柝

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android