柱下(読み)ちゅうか

精選版 日本国語大辞典 「柱下」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐か【柱下】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 柱のもと。柱のそば。特に宮殿の柱のもと。ひいて殿中をいう。〔十八史略‐一・春秋戦国
    2. ( もと中国の周、秦の時代の官名。常に殿中にあって執務したところから ) 内記(ないき)唐名
      1. [初出の実例]「家主職雖柱下、心如山中」(出典本朝文粋(1060頃)一二・池亭記〈慶滋保胤〉)
  2. [ 2 ]ろうし(老子)」の異称
    1. [初出の実例]「眷山林以披黄緇、道徳之玄教也。是則柱下之風」(出典:経国集(827)二〇)
    2. [その他の文献]〔漢書‐東方朔伝〕

はしら‐もと【柱下・柱許】

  1. 〘 名詞 〙 柱のすぐそば。柱の近く
    1. [初出の実例]「はしらもとにゐ給ひて」(出典:枕草子(10C終)一八四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「柱下」の読み・字形・画数・意味

【柱下】ちゆうか

殿柱のもと。そこで執務する柱下の史。御史。〔漢書、東方朔伝賛〕首陽伯夷山下餓死)を拙と爲し、下(柱下の史、老子)を工と爲す。して、仕を以て農に易(か)ふ。

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