20世紀日本人名事典 「柴 五郎」の解説
柴 五郎
シバ ゴロウ
明治〜昭和期の陸軍大将 陸軍軍事参議官。
- 生年
- 安政6年5月3日(1859年)
- 没年
- 昭和20(1945)年12月13日
- 出生地
- 睦奥国会津(福島県)
- 学歴〔年〕
- 陸士(旧第3期)〔明治12年〕卒
- 経歴
- 藩閥の外にありながら陸軍大将、軍事参議官にまで進み、中国問題の権威として重きをなした。明治元年10歳の時会津若松城落城、捕虜となって東京に護送され、脱走して流浪、下僕生活、給仕などを経て幼年学校、陸士を卒業した。16年近衛砲兵大隊小隊長、22年砲兵大尉、近衛砲兵連隊小隊長、23年陸軍省砲兵課員、27年イギリス公使館付、28年日清戦争出征。33年清国公使館付となり、義和団事件では北京の公使館に籠城した。日露戦争には野砲第15連隊長として出征。40年少将、41年佐世保要塞司令官、42年重砲第2旅団長、大正2年中将、下関要塞司令官、8年大将、台湾軍司令官、10年軍事参議官、12年予備役となった。石光真人編著「ある明治人の記録」がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報