精選版 日本国語大辞典 「柴田花守」の意味・読み・例文・類語
しばた‐はなもり【柴田花守】
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幕末~明治前期の神道(しんとう)家。不二道(ふじどう)の第10世教主。教派神道実行(じっこう)教の組織者。咲行(しょうぎょう)ともいう。文化(ぶんか)6年1月8日、肥前(佐賀県)小城(おぎ)の藩士として生まれる。幼名権次郎(ごんじろう)。平田派の国学を学び、18歳のとき不二道の第8代先達(せんだつ)である小谷禄行(こだにろくぎょう)(三志(さんし))の門人となる。幕末には勤王派の志士と交わりが深かった。維新後、1878年(明治11)に実行社を組織、1882年これが神道実行派として一派独立すると、その初代管長に就任。しばしば富士山に登り、各地に巡教する。富士信仰に復古神道的色彩の加わった教えを説く。『国之真柱(まはしら)』『古道或問(わくもん)』『実行録』など多くの著書がある。
[井上順孝 2018年6月19日]
(井上順孝)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
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