栄野比村(読み)ゆぬびむら

日本歴史地名大系 「栄野比村」の解説

栄野比村
ゆぬびむら

[現在地名]具志川市栄野比えのび

川崎かーさち村の北西にあり、東は天願ていんぐわん村、北は美里んざとう間切東恩納ひじやうんな村・楚南すなん(現石川市)、南は同間切池原いちばる(現沖縄市)。絵図郷村帳では「ゑのひ村」とみえる。琉球国高究帳では「ゑのび村」と記され、高頭一二〇石余、うち田六〇石余・畠五九石余。「具志川市誌」によればもともと集落は元島にあり、戸数は一七、八戸程度であった。明治初期に流行した天然痘でほとんどの村人が死んだため、間切番所に救援と再興策を陳情して集落移転費用を補助してもらって、現在の地に移転したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報