普及版 字通 「校(漢字)」の読み・字形・画数・意味
校
常用漢字 10画
(旧字)
10画
[字訓] かせ・まなびや・ならう・はかる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(交)(こう)。に交錯の意がある。〔説文〕六上に「木囚なり」とあり、囚人に加える械などの校具をいう。〔易、噬(ぜいかふ)、初九〕「(あしかせ)を(ふ)みて趾(あし)を滅す」、〔上九〕「(くびかせ)を何(にな)ひて耳を滅す」とみえる。他に校猟(かり)・比校・学校などの意もあり、字の本義について諸説がある。比校は・較・。猛獣を追いこむ虎城をまた校といったらしく、校猟とはその意。また校倉(あぜくら)は木を交積して作る。すなわち字は械具・校猟・校倉などの用義をその本義とするものであろう。学校のは、學(学)の含む爻(こう)と関係があるようである。
[訓義]
1. かせ、罪人の手・足・首に加える。
2. おり、おりに追いこむのを校猟という。
3. ・教・学と通じ、まなぶ、まなびや、ならう、おしえる。
4. ・較と通じ、くらべる、はかる、かぞえる。
5. 交と通じ、交わる、報いる。
6. 絞と通じ、ひきしまる。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 久比留(くびる)〔名義抄〕 シタチ 〔字鏡集〕 ムクユ・カムガフ・ヤヤモスレバ・クラブ・シタチ・マジフ・ナラフ・キラフ・マジハル・マカラフ・アナヅル
[語系]
heにまた(較)kekの声があり、角keokと同じく、比較し、争う意がある。また效(効)heは同声。ke、(教)kekと声近く通用する。械具・校猟の他は、それらの字と通用の義である。
[熟語]
校合▶・校閲▶・校改▶・校覈▶・校核▶・校学▶・校勘▶・校官▶・校貫▶・校機▶・校騎▶・校競▶・校計▶・校▶・校語▶・校誤▶・校考▶・校寇▶・校刻▶・校作▶・校算▶・校師▶・校試▶・校次▶・校舎▶・校修▶・校習▶・校讐▶・校書▶・校序▶・校飾▶・校軫▶・校人▶・校正▶・校戦▶・校対▶・校隊▶・校度▶・校治▶・校飭▶・校定▶・校訂▶・校綴▶・校抜▶・校判▶・校比▶・校武▶・校文▶・校別▶・校本▶・校埒▶・校覧▶・校理▶・校量▶・校猟▶・校力▶・校練▶
[下接語]
案校・課校・学校・刊校・勘校・休校・郷校・軍校・計校・研校・検校・考校・黌校・再校・讐校・初校・庠校・将校・詳校・銓校・全校・綜校・対校・典校・廃校・藩校・比校・弁校・放校
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報