核原形質(読み)かくげんけいしつ(英語表記)nucleoplasm

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「核原形質」の意味・わかりやすい解説

核原形質
かくげんけいしつ
nucleoplasm

細胞本体で生活物質である原形質うち,核をつくる原形質をいい,核膜,その内部にある染色質核小体 (仁) ,およびその間を満たす核液から成る。細胞質に対する語。 1882年に E.シュトラスブルガーによって明らかにされた。 W.フレミングnucleoplasmのかわりに karyoplasmの語を提案し,普通「核質」と訳されているが,染色質 chromatinを核質ということもあり,混同されやすい。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android