根に持つ(読み)ネニモツ

デジタル大辞泉 「根に持つ」の意味・読み・例文・類語

・つ

いつまでも恨みに思って忘れない。「昔の失言をまだ―・っている」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「根に持つ」の意味・読み・例文・類語

ね【根】 に 持(も)

  1. 恨みに思う。恨んで忘れない。心に遺恨をいだく。遺恨に思う。根に抱く。
    1. [初出の実例]「折とりし人や根に葉に餠つつし」(出典:俳諧・崑山集(1651)三)
    2. 「賄賂薄きを根に持(もッ)て」(出典:浄瑠璃仮名手本忠臣蔵(1748)九)
  2. 本来のものとして持つ。もともとから自分のものとして所持する。身についている。
    1. [初出の実例]「其上拾九貫目、親仁ゆづりの借銭すます、根にもたぬ銀をかりあつめ、人の手代をいたし候事口惜く候」(出典:浮世草子・万の文反古(1696)一)

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