デジタル大辞泉
「根性」の意味・読み・例文・類語
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こん‐じょう ‥ジャウ【根性】
〘名〙
① (「根」は力があって強いはたらきをもつもの。「性」は性質) 仏語。仏の教えを受ける者としての性質や
資質。
※真如観(鎌倉初)「但し根性
(コンジャウ)の
勝劣に随ふに」 〔説無垢称経‐二〕
② 生まれつきの性質。多く、好ましくない人の性質についていう。こころね。しょうね。
※大鏡(12C前)三「御たましひのふかくおはして、らうらうじうしなしたまひける御根性にて」
③ 苦しみや困難に耐え、事を成し遂げようとする強い気力。
根気。
※完全試合(1961)〈佐野洋〉九「
マウンドの上で、〈略〉
ベンチばかりうかがっているようになる。
投手としての根性がつきはせん」
[語誌](1)本来は仏教語で、好
悪いずれの感じをも伴っていなかったが、
中世になると、②のように次第に悪い意味を伴った形で用いられることが多くなる。
近世の
浄瑠璃や
川柳などでは悪い意が主となり、それが
現代にまで続き「
盗人根性」「
野次馬根性」「根性悪
(わる)」などとも用いられる。
(2)一方、現代では、
スポーツや
教育等との関わりから「(悪い)根性を鍛える」という
観点が起こり、「(鍛えられた
良い)根性」という
発想から、③のように「根性」
自体が好ましい意を伴って使用されることともなった。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「根性」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報