新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「桂 太郎」の解説
桂 太郎
カツラ タロウ
- 肩書
- 第11・13・15代首相,陸相,元老
- 別名
- 号=海城
- 生年月日
- 弘化4年11月28日(1848年)
- 出生地
- 長門国萩城下平安古町(現・山口県萩市)
- 経歴
- 長州(萩)藩士の子。文久3年馬関戦争に参戦、戊辰戦争では奥羽各地を転戦。明治3年ドイツ留学。5年帰国、6年陸軍歩兵大尉。8年ドイツ駐在武官。11年帰国後、参謀本部入り。15年大佐。参謀本部管西局長を経て、19年陸軍次官となり、軍制改革を推進。日清戦争に第三師団長で出征、戦後子爵。29年台湾総督。31年第3次伊藤内閣の陸相。同年大将に昇進。次いで大隈内閣、第2次山県内閣、第4次伊藤内閣で陸相留任。34年首相となり、日露戦争では強硬論を唱え、日英同盟締結。38年ポーツマス条約締結後の日比谷焼打ち事件で桂内閣瓦解。戦後は西園寺公望と交互に政権担当。41年第2次内閣を組織、労働運動強圧政策を進め、43年の大逆事件後、社会主義が抹殺された。同年韓国併合。翌44年総辞職、内大臣兼侍従長。同年公爵。大正元年3度首相となったが2カ月で辞職。2年立憲同志会を結成。首相在任7年9カ月の記録を立てた。
- 没年月日
- 大正2年10月10日
- 家族
- 二男=井上 三郎(陸軍少将・侯爵) 孫=桂 広太郎(貴院議員)
出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報