桑名領絵図(読み)くわなりようえず

日本歴史地名大系 「桑名領絵図」の解説

桑名領絵図
くわなりようえず

二九五×二二五センチ

成立 江戸前期頃か 原図史料館

解説 元禄年間以前の領内絵図と推定。彩色の基調は薄い草色。郡境は黒線を使用、道は朱線で示し、領境に達する道は何々越と名称を付け、先方の村名をあげる。外堀の内は桑名城廻とのみあって省略し、郡名は桑名・員弁・朝明・三重の四郡があり、村落は俵形にして村名を記し、桑名領の村は浅葱色で、本村および枝郷を記す。領内に江野・石榑野・水谷野・坂東野・麻生田野・笹野・京ヶ野などを記す。隣接する他領の村は、白が幕府領、赤が津領、灰が亀山領、緑が薦(菰)野領と色分けしている。村高はすべてなし。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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