桜 むつ子(読み)サクラ ムツコ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「桜 むつ子」の解説

桜 むつ子
サクラ ムツコ


職業
女優

本名
佐藤 文子

別名
旧芸名=松旭斎 文子

生年月日
大正10年 2月15日

出生地
東京市 小石川区大塚(東京都豊島区)

学歴
大塚小〔昭和8年〕卒

経歴
昭和8年奇術の松旭斎天勝一座に入り、松旭斎文子の名で、新橋演舞場で初舞台を踏む。14年あきれたぼういず、22年劇団新風俗を経て、25年松竹に入社、「頓珍漢桃色騒動」の脇役で映画デビュー。以後、大船調喜劇やメロドラマの名脇役として年間10本以上の作品に出演。38年フリー。主な出演作に映画「東京物語」「彼岸花」「秋日和」「陽のあたる坂道」「お母さんのつうしんぼ」「春来る鬼」「シコふんじゃった。」「幻の光」「スウィングガールズ」(遺作)、テレビ「私は貝になりたい」「いろはにほへと」「風見鶏」などがある。また浅草の舞台で活躍していた頃に小説家の永井荷風と交流があったことでも知られた。

没年月日
平成17年 1月23日 (2005年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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