桜児(読み)さくらこ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「桜児」の解説

桜児 さくらこ

万葉集」にみえる伝説上の女性
ふたり男性に同時に結婚をもうしこまれたが,求婚者同士があらそう姿をみてかなしみ,林にはいって首をくくった。ふたりの男性はその死をいたみ,1首ずつ歌をよんだという。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の桜児の言及

【伝説歌】より

…《万葉集》にみえる一群の歌の通称。《万葉集》巻十六の桜児(さくらご)伝説の歌などそれ自体が伝説の一部である歌と,歌人が伝説に触れて発した詠懐の歌との二つのタイプがあるが,両者は区別して考える必要がある。万葉歌人の中でも高橋虫麻呂の伝説詠懐歌4編(水江浦島子(みずのえのうらのしまこ)(浦島太郎),上総末珠名(かみつふさのすえのたまな),勝鹿真間娘子(かつしかのままおとめ)(真間手児名(てこな)),菟原処女(うないおとめ)の伝説。…

※「桜児」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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