桜生村(読み)さくらばさまむら

日本歴史地名大系 「桜生村」の解説

桜生村
さくらばさまむら

[現在地名]野洲町小篠原こしのはら

小篠原村の北にあり、北東から南西に走る中山道で北の辻町つじまち村と南の小篠原村に結ばれる。西方を朝鮮人街道が走る。集落は中山道に面し、鎮守日吉神社は篠原山麓にある。山麓のため冷水が湧き、日照時間も少なく耕作条件は厳しい。長享元年(一四八七)一一月の三上庄算用状(御上神社文書)によれば、不入分として桜生六反二四〇歩があげられている。また住民として「桜生さい方」「桜生沢殿」などの名がみえ、このうち沢殿は文亀二年(一五〇二)の三上山売帳(同文書)にも名がみえ、同氏居館とされる桜生城跡が残る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android