桜田 儀兵衛(読み)サクラダ ギヘエ

新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「桜田 儀兵衛」の解説

桜田 儀兵衛
サクラダ ギヘエ


肩書
柳原町(京都府)初代町長

別名
幼名=繁蔵

生年月日
天保3年(1832年)

出生地
京都・銭座跡村

出身地
京都府愛宕郡柳原庄

経歴
39歳の時、解放令が発令され地区の戸長に就任、その後すぐに六条村、銭座跡村、大西組が集まった柳原庄の連合戸長となる。解放令発令後、ほとんどの被差別身分地区は財力不足などの理由からそれまでの支配から抜け出せなかったが、小学校建設のための土地と費用の提供、火災や天災による被災者を救済コレラの流行時には衛生状態保持を努力するなど私財を投げ打ち地区改善に尽力、行政手腕を発揮した。またドイツ人技師を招き、本格的な製靴場の設置を考えるなど実業家としても活躍した。明治22年市町制施行により柳原庄は愛宕郡柳原町に変更、選挙により初代町長に当選した。没後の平成7年には功績を称えた顕彰碑が町民の手によって建てられた。

没年月日
明治26年11月7日

出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報

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