梅村翠山(読み)うめむら すいざん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「梅村翠山」の解説

梅村翠山 うめむら-すいざん

1839-1906 幕末-明治時代の印刷技術者,銅版画家。
天保(てんぽう)10年11月21日生まれ。江戸にでて木版彫刻師の3代木村嘉平にまなび,そのかたわら銅版腐食法も研究。明治4年神田弁慶橋に銅版彫刻の慶岸堂をひらき,官札製作にも従事。7年銀座に銅石版彫刻会社を創立した。明治39年6月18日死去。68歳。上総(かずさ)(千葉県)出身本姓小川通称は亥之吉。別号に不識庵。作品に「江戸名所桜田之景色」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の梅村翠山の言及

【リトグラフ】より

…そこでは外人教師キヨソーネやポラードが石井鼎湖,青野桑洲,柳田竜雪らを指導した。民間でも梅村翠山(1839‐1906)の彫刻会社と松田緑山(1837‐1903)の玄々堂が,石版印刷の普及に大きな貢献をした。手形,切符,地図,レッテルなどの商業印刷を引き受けるとともに,玄々堂は画学生の養成もし,高橋由一,山本芳翠,五姓田義松らが門下を指導して,肖像画の注文に応えた。…

※「梅村翠山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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