梅雨入り(読み)ツユイリ

デジタル大辞泉 「梅雨入り」の意味・読み・例文・類語

つゆ‐いり【梅雨入り/入梅】

[名](スル)梅雨に入ること。また、その日。気象学的には5月下旬から6月上旬ころ、陰暦では芒種ほうしゅのあとのみずのえの日とされる。梅雨の入り。ついり。にゅうばい。⇔梅雨明け
[類語]入梅梅雨明け

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精選版 日本国語大辞典 「梅雨入り」の意味・読み・例文・類語

ついり【梅雨入・入梅・墜栗花】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「つゆいり(梅雨入)」の変化した語 ) つゆになること。入梅(にゅうばい)。転じて、つゆ。梅雨。ながあめ。霖雨(りんう)。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「五月ついりの晴てぬれくんで勢い時分に雲がさっと晴れば」(出典:足利本人天眼目抄(1471‐73)下)
    2. 「梅の実のなるまじなひや月の暮〈政信〉 墜栗(ツイリ)の雨を請てかへるさ〈季吟〉」(出典:俳諧・紅梅千句(1655)六)

つゆ‐いり【梅雨入・入梅】

  1. 〘 名詞 〙 つゆの季節にはいること。暦の上では芒種(ぼうしゅ)(陽暦六月五日の頃)の後の壬(みずのえ)の日にはいるという。気象学的には日本付近に前線が停滞し雨が降りやすくなるときで、五月下旬~六月上旬にあたるが、年による変動がかなり大きい。にゅうばい。つゆのいり。ついり。《 季語・夏 》

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世界大百科事典(旧版)内の梅雨入りの言及

【梅雨】より

… 走り梅雨5月25日前後に東日本においてぐずついた梅雨状の気圧配置になり,天気が悪い日が続くこと。 入梅(にゆうばい)梅雨入りともいう。暦の上では二十四節気の一つで,6月11~12日ころ。…

※「梅雨入り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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