梓(漢字)

普及版 字通 「梓(漢字)」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 11画

(異体字)
14画

[字音]
[字訓] あずさ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は辛(しん)。〔説文〕六上に「楸(あづさ)なり」とし、宰(さい)の省声とする。本字は木工に用いる木で、農家の傍には桑と梓とを植える定めであった。それで故郷桑梓(そうし)という。木工のことを梓匠輪輿(りんよ)といい、梓は棺材に適するものとされた。

[訓義]
1. あずさ、あかめがしわ。
2. 木工、大工版木や杯なども、この木で作った。
3. 桑梓、故郷。
4. 漆と通じ、うるし。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕梓 牟久乃木(むくのき)、、久比(くひ) 〔和名抄〕梓 阿佐(あづさ) 〔字鏡集〕梓 ツゲ・タクミ・アサノミ・アヅサ・アサノキ

[熟語]
梓角梓棺・梓器・梓宮梓柩・梓牛・梓語・梓行梓刻・梓材梓漆・梓匠・梓人梓桑・梓木・梓本梓楡・梓里
[下接語]
椅梓杞梓・斬梓・楸梓・松梓・上梓・梓・桑梓・伐梓・付梓・文梓

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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