梵燈庵主(読み)ぼんとうあんしゅ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「梵燈庵主」の意味・わかりやすい解説

梵燈庵主
ぼんとうあんしゅ

[生]貞和5(1349)
[没]?
南北朝時代~室町時代の連歌作者。俗名,朝山小次郎師綱。足利義満に仕え,和歌冷泉為秀に,連歌を二条良基に学んだ。明徳3 (1392) 年頃出家,関東,東北をさまよい,九州にも下っている。応永 14 (1407) ~15年頃には帰京して,連歌会にも出席し,同 24年に生存。衰退期にあった連歌界の中心人物で,宗砌 (そうぜい) の師。著書は良基の教えを記した『長短抄』 (1390) や,『梵燈庵袖下集』 (84) ,『梵燈庵主返答書』 (1417) など。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android