森森(読み)シンシン

デジタル大辞泉 「森森」の意味・読み・例文・類語

しん‐しん【森森】

[ト・タル][文][形動タリ]
樹木が高く生い茂っているさま。
大樹―と空に茂り」〈木下尚江良人の自白
深深しんしん1」に同じ。
「寝静まった感じであたりは―としていた」〈志賀暗夜行路

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精選版 日本国語大辞典 「森森」の意味・読み・例文・類語

しん‐しん【森森】

〘形動タリ〙
① 樹木の高く深く生い茂ったさま。こんもり。また、樹木のように、高く並びそびえているさま。
※三教指帰(797頃)上「則汪汪萬頃、同彼叔度、森森千仞、比此庾嵩
※俳諧・奥の細道(1693‐94頃)尿前の関「高山森々として、一鳥声きかず、木の下闇茂りあひて夜る行がごとし」 〔晉書‐和嶠伝〕
※拘幽操師説(18C初)「粛々は、秋の気色のものさびしい様なことにも云。森々として、さをとない貌(かたち)ぞ」

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普及版 字通 「森森」の読み・字形・画数・意味

【森森】しんしん

高く茂り立つさま。唐・杜甫〔蜀相〕詩 丞相(諸孔明)の祠堂、何(いづ)れの處にかねん 錦官外、柏森森たり

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