植物の種(読み)しょくぶつのしゅ(英語表記)Species Plantarum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「植物の種」の意味・わかりやすい解説

植物の種
しょくぶつのしゅ
Species Plantarum

分類学者 C.リンネ著書。 1753年刊。『自然の体系』などに比して必ずしも代表的著作ではないが,『自然の体系』第 10版 (1758) が動物命名法の出発点とされるのと同様に,『植物の種』は植物の学名を命名するときの出発点となっていることで重要。すなわちこの時点よりのちに発表された学名で,命名規約に合い,優先権などについても問題のないものが有効な学名とみなされる。『植物の種』では,分類原則として雌雄蕊 (ずい) の数によって群を分けている。この原則はいまは用いられない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android