植込(読み)うえこむ

精選版 日本国語大辞典 「植込」の意味・読み・例文・類語

うえ‐こ・む うゑ‥【植込】

〘他マ五(四)〙
草木などを集中的に植える。
※丹後守為忠百首(1134頃か)夏「かりにだにくる人もなき柴の戸はただうへこめよ室の早わせ〈藤原俊成〉」
② 物を、他の物の中にはめこむ。しっかりとはめる。
※プラクリチ(1932)〈幸田露伴〉「造物の爺々(やや)の洒落た趣向の一は、〈略〉恋愛といふことを人間性に植ゑ込んでおいたところにある」

うえ‐こみ うゑ‥【植込】

〘名〙
① (「うえごみ」とも) 造園防風などのために草木を特に多く植え込んだところ。前栽(せんざい)。〔日葡辞書(1603‐04)〕
浄瑠璃・松風村雨束帯鑑(1707頃)三「これここのうへごみの松原にかがんでゐられまする」
② 物を、他の物の中にはめこむこと。
農業で、種いもを土の中に植えること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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