検眼鏡(読み)ケンガンキョウ

デジタル大辞泉 「検眼鏡」の意味・読み・例文・類語

けんがん‐きょう〔‐キヤウ〕【検眼鏡】

瞳孔どうこうを通して光を入れ、眼底を見る器具
眼鏡の度を合わせるのに用いる器具。検眼器。

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精選版 日本国語大辞典 「検眼鏡」の意味・読み・例文・類語

けんがん‐きょう‥キャウ【検眼鏡】

  1. 〘 名詞 〙 目の内部、特に眼底の観察や、近遠視の検査に使われる光学器具。〔眼科学(1881‐83)〕

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百科事典マイペディア 「検眼鏡」の意味・わかりやすい解説

検眼鏡【けんがんきょう】

瞳孔(どうこう)を通して眼内に暗室灯の反射光線を送り,眼内,特に眼底を観察する器具。1851年ヘルムホルツにより創案。現在,検眼鏡の種類はきわめて多いが,倒像検査に使用されるものと直像検査に使用されるものに大別され,小孔をもった鏡またはプリズムで反射光線を眼内に送るようになっている。(1)倒像検査。凹面検眼鏡で被検者の眼内に反射光線を送り,普通+13ジオプトリーの凸レンズを眼前7cmの位置において眼底の倒像を作らせ,これを検眼鏡の小孔から観察する。拡大率は約4倍。(2)直像検査。平面鏡で反射光線を眼内に送り,眼底からの反帰光線を観察するもの。今日では,ボンノスコープと呼ばれる検眼鏡の中に小電球を装置しプリズムを通して眼内に光線を入れる電気検眼鏡がよく用いられる。観察範囲は倒像検査に比べて狭いが,拡大率は約16倍。
→関連項目眼科眼底検査

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世界大百科事典(旧版)内の検眼鏡の言及

【眼底】より

…眼底はそのままでは見ることができない。瞳孔から眼内を照明しながら眼底を観察する器械が検眼鏡であり,1852年H.L.F.vonヘルムホルツによって創始された。外界の光は眼内へ入って眼底に焦点を結ぶので,これを逆にたどったものが眼底を見る原理である。…

【検眼】より

…本来は,眼が見えにくくなったときに,その原因をさぐるためにおこなわれる眼の検査一般を指す言葉であるが,現在では,(1)視力検査と眼鏡矯正のための検査,(2)眼底検査に用いる検眼鏡検査,の二つの意味に狭義に使われ,一般では(1)を指すことが多い。
[視力検査と眼鏡矯正]
 視力を測定し,近視,遠視,乱視など屈折異常の有無を調べ,屈折異常や老視(老眼)のある場合は,最適の眼鏡の度数を決定するまでの検査。…

※「検眼鏡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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