椿世村(読み)つばいそむら

日本歴史地名大系 「椿世村」の解説

椿世村
つばいそむら

[現在地名]亀山市椿世町

亀山城下の北東部に位置し、城下台地部とは椋川むくがわ渓谷によって隔てられる。人家は椿世道と通称する急坂を登りつめた狭い台地上に密集する。中世関谷せきだに二四郷の一に数えられる。永禄五年(一五六二)の永明寺領川上祠堂納(鈴鹿郡関町瑞光寺蔵)によれば、祠堂方納に「椿世ノ弥左衛門、太郎二郎」(納分一九石)、懺摩方に「椿世之六郎衛門」(同四石)、風呂方に「椿世二郎兵衛」(壱所代一石四斗)、「椿世之宗兵へ」(同七斗)などの作人名がみえ、慶松院「分地納之本帳」(祠堂納裏文書)には「在所椿世コモ田」「作人椿世孫右衛門」の断片記録がある(鈴鹿関町史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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