極東連邦大学(読み)きょくとうれんぽうだいがく

大学事典 「極東連邦大学」の解説

極東連邦大学[ロシア]
きょくとうれんぽうだいがく

ウラジオストク市にあるロシア連邦の極東部最大の総合大学。1899年同地に勅令で設置された東洋学院(ロシア)に起源を持つ極東国立大学(ロシア)を母体とし,市内の国立極東工科大学(1930年設立)と国立太平洋経済大学(1964年設立)および国立ウスリースク教育大学(1954年設立)を統合して2010年10月に発足。これにより地域・国際研究,経済・経営,芸術・文化・スポーツ,工,法,教育,理,生物医学,人文の9学部からなり,2014年現在,在籍学生数4万1000人(うち大学院生約500人),教職員数約5000人(うち教員が約1600人)を擁する。ロシア政府は市の南,ルースキー島に大規模キャンパスを新設し,2012年秋この施設でアジア太平洋経済協力サミットを開催して極東開発への注力を誇示した。新大学は日本を含む環太平洋諸国の有力大学との提携を強化するとともに,地域開発戦略の一環を担いつつある。
著者: 所伸一

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android