楽しぶ(読み)タノシブ

デジタル大辞泉 「楽しぶ」の意味・読み・例文・類語

たのし・ぶ【楽しぶ】

[動バ四]楽しむ。
山沢に遊びて、魚鳥を見れば心―・ぶ」〈徒然・二一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「楽しぶ」の意味・読み・例文・類語

たのし‐・ぶ【楽】

  1. 〘 自動詞 バ四段活用 〙たのしむ(楽)
    1. [初出の実例]「倶に林の中に往きて共に遊び賞(タノシヒ)けり」(出典:西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)一〇)
    2. 「おとなしき人の、喜び、怒り、悲しび、たのしぶも、皆虚妄なれども」(出典:徒然草(1331頃)一二九)

楽しぶの補助注記

一般に、上代では形容詞動詞化したものはバ行上二段に活用することが多いが、「たのしぶ」には、その確例がない。

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