楽観説(読み)らっかんせつ

世界大百科事典(旧版)内の楽観説の言及

【産業革命】より

…産業革命による労働者の生活水準の低下を主張しているという意味で〈悲観説〉派とも呼ばれるこれらの人々は,婦人や児童の工場や鉱山での労働が低賃金のうえ,労働環境が極度に悪かったとして,とくにこれを問題にもした。 しかし,資本主義世界が相対的に安定した1920年代になると,産業革命がもたらした現代社会への肯定的姿勢が強くなり,近代経済学的な発想法の影響もあって,〈楽観説〉が成立する。実質賃金統計などを作成してみると,労働者の生活水準は,産業革命期にもむしろ上昇しているとするこの立場は,J.H.クラッパムによって整えられ,T.S.アシュトンらに受け継がれて,欧米では通説の位置を占めた。…

※「楽観説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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