榎尾村(読み)えのきおむら

日本歴史地名大系 「榎尾村」の解説

榎尾村
えのきおむら

[現在地名]金沢市榎尾町村

千杉せんのすぎ村の北に位置。「天文日記」天文一六年(一五四七)閏七月二六日条に「榎尾光善」が本願寺の三十日番衆に上番しているのがみえる。同書同一七年一〇月一一日条によれば、光善は「本覚寺代」として上番し、「光寺」と号したことが知られる。同書同二〇年二月一九日条には「榎尾浄善」が「木越衆」として、同二二年四月二七日条にも「本覚寺代」として上番していることが載るが、同二一年七月一八日条によれば「光寺代ママ善明」、同二三年五月一七日条によれば「榎尾超光寺」が当番となっており、近隣の当番単位の代番を勤める一方、自らも当番単位を担う有力寺院であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android