多少とも一時的に、特定の環境刺激だけを選択し、その認知や反応を促進する準備状態をさす心理学のことば。最初は、実験者の教示、指導者の指示によって生み出され、また統制されるものと考えられた。問題解決に際し、ある方向に探索すべきだと、なかば無意識的に構えることを決定傾向というが、特定の構えを強くとりすぎると観点変更の自由が失われ、かえって問題解決に阻害的になることがある。これを、構えの硬さという。100メートル競走に際し「用意」と合図しているとき、ピストル音がなると速やかに走り出せるが、この間隔が短すぎても準備状態はできないし、長すぎるとだれてしまう。2秒間くらいが最適といわれ、一般的には、自動車道路の交差点・分岐点とその予告標識提示場所との間隔を設定する基礎となる。
保守または急進的な価値体系をもつ人は、一般に自説に有利な文言・事実を認知しやすく、不利なものは見落とす傾向があるが、これも半無意識的な構えの影響として、社会心理学で研究されている。
[吉田正昭]
自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...
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