構図法(読み)こうずほう

世界大百科事典(旧版)内の構図法の言及

【遠近法】より

…すなわち,彼の著《林泉高致》には,高遠(山の麓から山頂を見上げる見方),平遠(前の山から後の山を眺める見方),深遠(山の手前から山の背後をうかがう見方)の三遠が説かれている。このうち,高遠は俯瞰図法に,平遠と深遠は透視図法による構図につながる点があるが,西洋画のように合理的な線的遠近法の原理に基づくものではなく,遠近法というよりも構図法というべきであろう。要するに,中国では自然物の位置関係を合理的に解釈する意識に欠けており,また一定の視点に立って自然全体を観察する態度も育たなかったため,西洋のような透視図法による遠近法は発達しなかった。…

※「構図法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android