権衡(読み)ケンコウ

デジタル大辞泉 「権衡」の意味・読み・例文・類語

けん‐こう〔‐カウ〕【権衡】

はかりおもりさお。はかり。
つりあい。均衡。「権衡を保つ」
「からだの―が整っていて」〈鴎外ヰタ‐セクスアリス

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精選版 日本国語大辞典 「権衡」の意味・読み・例文・類語

けん‐こう‥カウ【権衡】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「権」はおもり、「衡」はさお、横木 )
  2. ( ━する ) はかりのおもりとさお。はかり。また、はかりで物の重さをはかること。
    1. [初出の実例]「領下新格并権衡度量天下諸国」(出典:続日本紀‐和銅六年(713)四月戊申)
    2. [その他の文献]〔礼記‐月令〕
  3. ( ━する ) 物事軽重をはかる尺度規準。また、物事の軽重を判断すること。
    1. [初出の実例]「寔治国之権衡。信馭民之轡者也」(出典:類聚三代格‐一・弘仁格序(830))
  4. 物事のつりあい。均衡。
    1. [初出の実例]「是北条氏家法、所以能長持天下権衡焉」(出典:日本外史(1827)四)

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普及版 字通 「権衡」の読み・字形・画数・意味

【権衡】けんこう(かう)

はかり。権はおもり、衡はさお。〔戦国策、秦三〕夫(そ)れ君は、孝の爲に衡をらかにし、度量を正し、輕重をへ、阡陌を決裂し、民に戰をふ。是(ここ)を以て兵動きて地廣く、兵休して國富む。故に秦は天下に無し。

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